法面構台とは
法面構台は、傾斜地に重機や作業員が安全に立ち入るための“人工の平場”です。 特に今回のような 10tダンプ・ミキサー車が乗り入れる構台では、高い支持力と安定性が求められます。
そのために採用されたのが、ミレニューム支保工(32kN仕様)です。
■ ミレニューム支保工を使う理由
ミレニュームは、以下の点で法面構台と相性が良い支保工です。
支持力が明確(32kN仕様)使用するアイテムは100%足場用です。本現場は外部足場・棚足場・支保工で使われている部材で構成されています。
仮設工業会の建枠支保工 システム承認を得ているミレニュームは指定の組み方を基準に強度計算を行いました。計算上の支柱1本あたりの鉛直力は 31.8kN。ミレニュームの許容支持力 32kN に収まっており、十分な安全性が確認されています。
「支柱1本に作用する鉛直力 Pv = 31.8kN」 「ミレニューム架構は32kN仕様であるためOK」(支保工計算書より)
ピッチが合理的(900mm × 600mm)支柱ピッチが細かく、荷重が分散されるため、重機構台のような高荷重にも対応しやすい構造です。
組立性が高く、斜面でも施工しやすく先行手すりを多用することで、横揺れ・地震時の水平力にも強い構造になります。
支柱の割付密度が高い
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桁行方向:900mm
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梁間方向:600mm
今回の現場では、ミキサー車など大型トラックが複数台積載されます。そのため600×900グリッドで割付し積載荷重6トン/㎡で計画され、荷重を確実に受けることが出来ます。現場で確認しましたが、びくともしません
大引き(100角鋼管)と鋼板で荷重を受ける
ミレニュームは支保工のシステム承認を根拠として強度計算します。 敷鋼板(16mm)→ 大引き(100角鋼管)→ 支柱 という荷重伝達が明確です。
計算書でも、大引きの曲げ応力度・たわみはすべて許容内となっています。
手すり先行工法標準
図面には先行手すりが多数記載されています。
これは、法面構台で最も重要な 水平力対策 です。
地震時水平荷重の計算では、
「PE = 11533N < ミレニューム筋交い耐力 198000N」 (支保工計算書より)
と、十分な余裕があることが確認されています。
ジャッキ
ジャッキの沈下・傾斜を防ぐため、まず地盤を平らに整えます。
- 表面の柔らかい土を除去
- 転圧(タンパー・プレートなど)で締固め
- 水が溜まる場所は避ける
- 敷板にくぎ打ちしジャッキの荷重を面で受け、沈下を防ぐ
- 法面では特に「局所沈下」が起きやすいので、ここが最重要です。
根がらみ
法面構台での「根がらみ(根がらみ材)」は、支柱の脚元を連結して倒れを防ぐ“命綱”のような部材です。 特に法面では、地盤が不均一・傾斜・沈下リスクが高いため、根がらみの施工品質が構台全体の安定性を左右します。また根がらみは根がらみは“通り”が命です。
- 水糸・レーザー・墨出しで支柱の通りを揃える
- 支柱の脚元が一直線になるよう調整
- 法面では特にズレやすいので慎重に
組立方向
今回の現場は上から組み立てています。これは資材置き場が上にあるのと床のレベルを先に決定して床の水平を基準に組むことで効率的かつ安全に施工しています。手前の杭と支柱を根がらみパイプで固定しているため斜面が柔らかい現場でも構築物が下方向に崩れないよう施工しています。
床板を組み立て始めます
法面構台では不均一な地盤を基準にできないため、最上段で水平な床レベルを先に決め、そこから下方向へ組み進める。写真はその上段の床板を固定し始めた場面で、資材は下に並べられ、上から支柱・大引き・床板の設置が進む様子がわかる。材料搬入路が上にあるため、上から下へ組む方が安全で効率的であることも示している
資材を床の上に集積
この写真は、最上段の床板が完成し、その上に次工程で使用する足場資材を仮置きしている状況を示しています。 法面では地盤が不安定なため、まず上段に水平な床を設け、その基準面をもとに下方向へ構台を組み進める施工方法が採用されます。 床板上への資材仮置きは、安全な作業位置の確保、資材搬入の効率化、正確な施工を同時に実現する、法面構台特有の手順です。
床上の落下防止
この写真は、床板敷設後に床上で落下防止柵を先行して組み立てている様子を示しております。 大引き材を避けるため、300ブラケットで1350mm支柱を床上に立て込み、布材で連結して手すりを構築しています。 この方法により、転落防止・干渉回避・安全な動線確保が可能となり、法面構台の安全性向上に有効です。
1コマ手すりブレス
通常の先行手すりは床から2コマ上がったところに水平材がある仕様ですが、手すり筋交いは1コマ上がりです。このアイテムは支保工の上部や根がらみ部で1コマしか使えない状況で使用します。
四角塔をつなぐ布材
この写真は、四角塔同士を連結する布材を下方から撮影したものです。支保工は四角塔で荷重を支える構造であり、組み方によって許容荷重が変化するため、適切な構成計画が重要となります。
40kN仕様は NKブレス4構面+先行手すり2構面+鉛直布材、 32kN仕様は 足場材のみで構成、 26kN仕様は 32kNをさらに簡略化、 17.5kN仕様は 補剛材を併用する構成です。
組み上げた四角塔
組み方の違いにより許容荷重が変化することを表した表です。
四角塔で構成された構台
四角塔で構成された構台
四角塔で構成された構台


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